仕訳入力後の自己チェック方法のうち、損益計算書(P/L)についてです。
基本的に、計上金額は貸借対照表(B/S)にてチェック済みを想定します。
PL科目はBS科目とセットで仕訳されることが多いので、BS科目の元帳で残高が正しければ、
わざわざ再度PL科目元帳で金額を確認する必要はありません。
しかし、PL科目同士での科目振替等はBSで確認できないので、注意が必要です。
PLの自己チェックで見たいポイントは下記です。
1.科目違いがないか
2.他月次と比べて異常値がないか
3.消費税区分は正しいか
です。
弥生会計であれば、PLは
集計>残高試算表>年間推移>損益計算書での確認が見やすいです。
まず、毎月の科目別平均金額から異常値を判断します。
科目によって異常値の範囲はことなります。
売上高は季節変動もありますし、業種によっては一定ではないことも多いでしょう。
業種特有の金額の増減から外れていれば異常値です。
役員報酬は定額が原則です。定額じゃない場合や、未計上の場合は推移表からすぐ見つけられます。
給与手当も、入退職者がいなければ基本的に2割程度しか増減しないと思うので、他月に比べて増減が激しい場合には再度賃金台帳の確認が必要です。
法定福利費は給与手当の増減額に連動するはずですが、これは発生主義で処理している場合のみなので、現金主義の場合のチェックは難しいです。
地代家賃は定額が原則です。定額ではない場合は水道光熱費が家賃と合算計上されている場合があるので、再度確認が必要です。
他の販管費科目も業種によって異なると思いますが、前月比較の半額や、2倍の場合は再度信憑資料の確認が必要です。
衛生費が少ない場合は間違って雑費計上していたり、雑給が少ない場合は間違って給与手当計上していたりします。
推移表の確認で科目違いは見つけやすいので、毎月の自己チェックの参考にしてください。
消費税区分チェックについては別途記事掲載します。
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