確定申告時期になりました。
せっかく年間の帳簿付けが終わったのなら、次年度の経営に活かしたいですね。
弥生会計の数字から損益分岐点売上高を求めてみましょう。
弥生会計>集計>残高試算表>年間推移
ここで損益計算書をExcelに出力します。
出力されたエクセルで、集計列は不要なので列削除します。
このエクセルから、売上高とコスト(売上原価+販売管理費)を使用するので、
下の空いている行にまとめます。
後の過程で桁数が多いと表示がエラーになるので、ここで「1/1000」にし、
単位を「千円」にします。
まとめた売上高合計とコスト合計の1月~12月までを範囲指定し、グラフを挿入します。
挿入>散布図グラフ>一番目に表示されるグラフ
挿入した散布図グラフから近似曲線とその数式を表示させます。
グラフ要素>近似曲線にチェック>▶>その他のオプション>グラフに数式を表示するにチェック
表示された数式は「 y = 変動費比率x + 固定費」を意味します。
この変動費比率と固定費から損益分岐点売上高を求めます。
損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ (1-変動費比率)
です。
画像の数字を引用すると、
損益分岐点売上高 = 1,129,800円 ÷ (1-0.25) = 1,506,400円
となります。
これは月次損益分岐点売上高になっており、年間売上高は×12で求めます。
売上高が1,056,400円を下回る月は赤字、上回る月は黒字です。
サンプルとした弥生会計データでは、売上原価(仕入高)を変動費、
販売管理費(役員報酬他)を固定費として設定したので、綺麗なグラフになりますが、
実際は散布図の点がバラけます。
しかし、近似曲線で平均的な計算式を表示するので、参考にはなります。
本格的に損益分岐点を出すには、費用を固定費と変動費に分ける必要があります。
変動費→売上に比例する費用
固定費→売上に関係なく発生する費用
変動費には仕入高や、カード売上にかかるクレジット手数料などがあります。
固定費には家賃などが代表的です。
しかし、人件費は固定費となる場合が多いですが、繁忙期には増員もするし、残業もするし。。
人件費をさらに変動費と固定費に分けるのは困難です。
エクセルを活用すると簡易的ではありますが、変動費比率も固定費も算出できるので一度計算してみてください。
下記画像はサンプルの推移損益計算書です。
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