(2019/9/30 更新)
経営状況の判断時に人件費比率がよく使われます。
飲食店の場合は、他に食材費比率もあり、2つを合わせたFL比率が有名です。
FとはFood(食材費)、LとはLabor(人件費)の略です。
今回は上記のうち人件費比率についてです。
単純に 人件費比率 = 人件費 ÷ 売上高 です。
実際には損益計算書の数字を細かく見ていく必要がありますが、なかなか毎月数字の確認ができていない経営者様もいらっしゃると思います。
なんとなぁーくイメージする場合に見落としてはいけない項目を記載します。
・基本給
・各種手当
・通勤手当
・賞与
・退職金
・社会保険
・労働保険
・福利厚生費(健康診断代,制服代等)
が主になります。
賞与,退職金は月次で管理するケースは少ないので割愛します。
計算が難しいのは社会保険,労働保険です。
労働保険は年に1回一括で支払うこともあるので、月次に換算するのは苦手とする人も多いかもしれません。
単純計算でイメージするなら、給与額面の約15%が社会保険+労働保険の事業者負担となります。
細かい数字は下記です。
この約15%(40歳未満)の計算の際は 基本給,残業代,役職手当,非課税通勤手当,その他手当を全て含みます。
非課税通勤手当は含まないと勘違いされることも多いので注意が必要です。
所得税の計算には含みませんが、社会保険の計算には含むのです。
社会保険の会社負担が約15%と知っておけば、人件費の計算の際に頭の中でイメージしやすくなると思います。
時間が確保できればしっかり損益計算書から分析することが大切なので、数字が苦手な経営者様も敬遠しないでくださいね。
また、建設業の見積書に法定福利費の記載がある場合は、人件費の15%前後で計算されていることが多いです。
総工事費(100%)のうち、人件費(20%)&法定福利費(3%)等の記載があれば、
20%に15%をかけると3%になるので、便宜上切りの良い15%で計算されていることになります。
関連記事①:給与関係仕訳例 https://www.nahabs.com/blog/salary
関連記事②:社会保険料の発生主義と現金主義 https://www.nahabs.com/blog/socialinsurance
那覇記帳代行サービストップページ https://www.nahabs.com
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